長田寮活動報告

平成18年 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年は先ず始めに、1月2日からはじまりました“冬季スノボー合宿”からお伝えしましょう。
この合宿は11月のミーティングから準備が始まり、その第一段階が先月お伝えしました球技大会でありますし、その他にも準備しなければいけないことが山積した12月のスタートでしたが、チームごとに集まっての話し合いを何度となく繰り返す日が続く中、最初にお伝えしますのは・・・


〈 スノボー用品の準備 〉

 12月9日〜11日 “ウィンター スポーツ フェスタ”というイベントがナゴヤドームで開催されましが、これはドームを3日間貸し切ったウィンタースポーツ用品のバーゲンで、今回スノボーが初めての子に必要なグッズを一式揃えると結構いい値段になってしまうことから、今年はこのバーゲンに参加し、できるだけ安い買い物をしよう!と心に決め、購入者の8名がバーゲンという“修羅場”に向かったのでした。
それでは、どの辺がこのバーゲンの凄さなのかを具体的にお伝えしましょう。

 このバーゲン、アルペン(スポーツショップ)でボード+ビンディングを買いますと19
,999円かかりますが、このバーゲンですとナント・・・980円ポッキリなのです。安い!
帽子は100円でウエアーもアルペン10,000円のところ、バーゲンは6,000円〜7,000円でした。トータルでも一式アルペン39,486円のところ、バーゲンは20,000円なのです。
 私たちは少しでも親の負担を軽くしよう・・・と、バーゲンを選択したのですが、そこには980円セットも限定30組、10点セットの9800円にいたっては10組のみという・・・厳しい現実が待ち構えていました。

 当日の発券に際し混乱を避けるため整理券は二日前の7日から配布されるはずでした。
17時に配布開始とのことで17:00に行ってみれば、もう既に50人の行列です。
ここまできた以上、何が何でも整理券をゲットしなければ!と皆並びました。
その後は全員で並ぶことなく当番が順番に並びましたが、あとで翌日の8日、10:00に整理券配布ということをイベントスタッフから聞き、イベントスタッフも事前に調べていた事とは違う情報を流すので、みな正直いって困りましたが引くに引けず・・・ひたすら待ち続けることとなりました。
 しかし、さすがに夜間をどうするのか、ということになって成人であるW・A君らと指導員が徹夜組となり、「みんなの為に・・・」と夜をドームで明かしたのでした。
そして50番台でも順調にチケットをもらえるはず・・・でした。
(980円セットは限定30組ですが、目の前にいる人全員が買うことはなく他の目玉商品に向かうとよんでいて、私たちは50番台でも全員購入可能と思っていた。)
 一夜明けた8日、10:00からようやく整理券がもらえるはずの9:55分、A君たち以外の生徒もドームに到着した頃、発券の5分前にとんでもないことが起こったのです。
にわかに2日前から並んでいたという、先頭の人たちに動きがありました。
急に違う方向にむけて走り出したのです。
それまでの列は乱れ、並んでいた人もそうでない人達も一斉に走り出しました。
なんと、前日イベントスタッフから聞いていた発券場所が、当日、急きょ変更になったのです。二転三転する情報・・・この現実に驚きを隠せませんでしたが、この時はそんなことは言ってられません。
事情を察した私たちはも当然ダッシュです。全員がよ〜いドン!で走りました。
ここですごいのは日頃鍛えた子どもたちの脚力です。
名古屋シティーマラソンで1時間をきる俊足が役立ちました。
200メートルはあったと思われる距離をみんな余裕で走破し、数分前には全員50番台の順番でしたのに、日頃鍛えた脚力が功を奏し、全員30番以内に入りました。
なかでも先日の名古屋シティマラソンで寮内1位であったA君は5番目(さすが!)。
こちらも俊足のB君も15位番目となり、共に10点セットが購入できる整理券を手に入れ、
そして他の子も980円セットという待望の入場整理券を入手することができたのでした。
今回、イベントの企画者側の対応の不備に振り回され、みんな大変ではありましたが、どの子もバーゲンに縁がなく全員が始めての体験というなか、世の中、自宅から一歩出たらそこは修羅場です。食うか食われるか・・・
生きる知恵に乏しい子が多い中、欲しい物を一生懸命、親の為や仲間の為、自分の為に必死になって手に入れることが、子どもたちにとってとても良い経験になったと思います。
全員が自分の手で勝ち取った事に目を輝かせながら喜んでいましたし、A君らも仲間の為にと
徹夜をしてくれましたが「いい経験になりました。」と話していました。
徹夜組の指導員、W・A君たち、そして自力で整理券をゲットした子どもたち・・・みんな本当にお疲れ様でした。
 12月9日スポーツ・フェスタ当日、私たちは予定どうり希望の品を購入できたのは言うまでもありません。


〈 平成17年冬季スノボー合宿を振り返って 〉


冬季スノボー合宿は、毎年係や掃除場所など全てにおいて外部生・春日井生・長田寮生が偏ることなく人選され、内容も分担されます。
12月の球技大会で親睦を深めたそれぞれのチームリーダーが中心となり、この頃からメンバーが幾度となく集結し入念な話し合いを繰り返してきました。
去年のように問題山積の合宿には今年は絶対にしたくない・・・そんな気持ちの現われか、今年はみなが一生懸命に昨年の反省を活かしているな・・・と思われる積極性と充実した月日が経過したのです。
それでは、問題山積であった平成17年、その様子をここでご紹介しましょう。
今から一年前の冬合宿は保護者様へのお手紙の中で、あまりの反省点の多さに本が書けるのでは・・・・と記したくらいで、失敗は財産・・・とは言え、あまりの反省点の多さにスタッフ一同驚きました。
間違いなく今までの合宿の中では最悪でしたが、ある意味、この合宿のおかげで、各自が己を見
つめなおすことができた・・・という良いきっかけとなったのです。
昨年平成17年の冬季合宿は、リーダーを訓練生、アドバイザーは仕事組とした体制でスタートしましたが、訓練生の準備不足と、それをホローしなければいけない仕事組の対応の悪さがが悪
循環となり“問題山積”という結果をまねいてしまったのです。

・事前の打ち合わせが徹底していなかった為、計画的に荷物が積み込まれなかったうえに、
席順 が決められていなかった。
・到着後宿泊先の主(長田の親)に挨拶をするが要領が悪く、やく30分間ただ無駄に待つだけ の時間が過ぎる。
・掃除中お互いに何の声の掛け声もなく、リーダー同士やメンバーの連携が取れていないため
掃 除の効率が悪い。
・合宿開始の掃除が時間をかけても掃除の意味がわかっていないし要領が悪いため、一向にOK がもらえなかった。
・翌日の朝食(おにぎり)を前日の夜に作ったが、雪合戦の雪球のような大きなまん丸のおにぎ りを握る。ふざけた握り方に加えてお米もちらかし放題、粗末にあつかった。
・朝の準備に時間がかかり、出発時刻に間に合わずバスを待たせてしまった。例年バス停でバス を待つことはあっても運転手さんをお待たせしてしまった事は初めてのこと。その時、
運転手 さんが私に一言。「今年の生徒は出来が悪い・・」こう言われたのも初めて。
・帰りの際、宿泊先の主に挨拶もせず、さっさとバスに乗り込んでしまう。
 起床時間の5:30に女子が起きてこない。中には6:00まで寝ていた子もいる始末。
これ も今までありえないこと。
・夕食の準備で1階のメンバーが大変忙しくしているなか、2階にいたメンバーは何を手伝うわ けでなく、他人事のようにくつろいでいた。
・夕食の片付けで油がこびりついたアミやジンギスカン鍋を洗ったが、深夜温水器から出るお湯 がそこをつきほとんど水状態になっていたのにもかかわらず、まだ温水器からお湯(水)を汲 んでいた。毎年、お湯を鍋ややかんで沸かし温かいお湯を配っていたが、一連の流れを知って いる子は何人もいるはずなのに誰も気付かず・・・・そして温水器は壊れる。

以上、ごく一部を記しましたが、平成18年はこれらの失敗を活かせるかどうか・・・いよいよ当日を迎えたのです。

( 平成18年 1月2日・月曜日 )

厳冬の凛とした空気と新春の澄み切った青空のもと、長田寮には春日井生をはじめ全国から子どもたちや保護者様が集まりました。
どの子もこれから始まる合宿に向けての適度な緊張感と、「成功させるぞ!」の気迫を感じる・・そんな顔つきで初日を迎えたのでした。
荷物も順調に移動し、席順もしっかり決まっていました。
そして、一路、私たちを乗せたバスは長田の実家、飛騨萩原に向かったのです。
程なくして、バスレク(バス内での司会・進行係)が現れました。C君・Dさん・Eさんです。あいさつから始まって指導員の言葉、次にひとりひとりの自己紹介があって次はいよいよ
ゲーム開始です。
@伝言ゲーム・・・これが、ケタ外れに長いこと、長いこと・・・
ちなみに実際にあった伝言は・・

「某寮生のKさんは、すべてのジャンルにおいて頭が良いが、元ポケモン愛知大会2位で、ぶりっこ声優、水樹奈々の大フアンだ。夢は奈々ちゃんのライブに飛び入り参加することだ。」です

先頭者が暗記する時間は3分間。そして、次の人に伝言する時間も決まっており、これが一列12人いるわけですから最後まで正確に伝わる訳がありません。
勝敗は最後尾の人がいかに正確な言葉
を言うか・・・ですが、中には珍回答やら誤解等の連続で、おもしろおかしくバスの中も爆笑の渦でした。

Aクイズ・・・・難しいクイズやイントロクイズがナント40問!、もう大変です。

Bタケノコニョッキゲーム・・・これが結構ドキドキハラハラ・・・

Cビンゴゲーム

以上、バスレク係のおかげで道中は爆笑の連続です。
外部生とも親睦が図られみな一緒になっておもしろく、そして楽しみながら私たちは宿泊先である萩原に到着しました。
到着後は昨年の反省を活かしたリーダーの指示のもと、みな的確な行動を取ることができ、順調
にそして予定通り時間は経過しました。


( 1月3日・火曜日 )

5:30・・・起床。外は氷点下で真っ暗です。朝の身支度と前日に用意したおにぎりをほおばり出発の準備が始まりました。
7:00・・・定刻通りの出発です。一路、霊峰御岳山に向かって私たちを乗せたバスは走りだしました。
バスに揺られること約2時間。濁河スキー場に到着です。
9:00・・・スキー場に到着。リーダーが中心となってレンタル用品の手配後、チームに分かれスノボーの練習が始まりました。
12:00・・昼食

13:00・・練習開始。午前中に引き続きチーム別にて一に練習、二に練習。
15:30・・スノボー練習 終了。レンタル用品返却。
     50・・スキー場を出発
18:00・・温泉“しみずの湯”に到着 入浴。
   50・・温泉出発。
19:00・・宿泊地に到着。夕食準備 夕食 あとかた付け 朝食作り。
23:00・・就寝。

1月4日の最終日も3日と同じ日程ですが、この間の子どもたちの様子をお伝えしましょう。
この冬合宿の目標は『スノボー達成・ジャンプ成功・精神鍛錬』ですが、5:30起床とともに一日はスタートしました。
あたりはまだ暗く、小雪が舞い散るなか準備が始まりましたが、この時リーダーの的確な指示もあり、わたしたちは予定通りバスに乗り込み、霊峰御岳のふもと”濁河(にごりご)スキー場”に向けて出発しました。
2時間ほどわたしたちはバスに揺られ、ようやく濁河スキー場に到着しましたが、そこは澄みきった青い空、光輝く山々、樹氷、ダイヤモンドダスト・・・自然あふれるその光景は、目の醒めるような感動と美しさで一杯でした。
ゲレンデに降りたった私たちはチームに分かれ、ミーティングの後さっそく練習が開始されましたが、経験者が初心者を指導する・・という流れのなか、早くも第一の難関です。
それは、ロープリフトです。
聞き慣れない言葉だと思いますがはるか昔、ワイヤーにブーメランのような棒状の取ってが付き、乗る際にその取っ手を握り締めスキーの板を雪面につけ滑らせながら引っ張られて行く・・・といったリフトをご存じでしょうか?
実はこの伝説のリフトがここ濁河スキー場に存在するのです。
もちろん私たちはスノボーですから、それはスキーより難易度は高く、しかも初心者の子はスノボーで滑れないのにも関わらず、ワイヤーは容赦なく引っ張っていきますから、しりもちの連続
です。
しかし、練習を開始する為にはこのロープリフトに、山の斜面まで運んでもらわなくてはならないのです。
何度も、何度も転びました。引っ張ってもらうどころか七転び八転び?!で、手袋はもうボロボロです。
それでもしばらくすると、ひとりまたひとり・・と、ようやくこの難しいリフトに乗れる子が増えてきましたが・・・サァ!練習開始です。
歩き方、滑り方、転び方・・言葉で伝えてもなかなか上手くはできません。
スノボーの上達への近道はどんなことにも言えることですが、何度も何度もあきらめずに練習し体で覚えることです。
スノボーの第一段階は“木の葉”と言って、ボードのエッジ(ブレーキ)をきかせながら、木の葉のように左右に鋭角に滑り降りて行く方法と、第2段階は“ターン”と言ってテレビでもお馴染みの左右に大きくカーブしながら滑り降りる方法があります。
まったくの素人が2日間でターンまでできたら上出来です。ましてやジャンプまで出来てしまったら・・・実は今回の外部生の一部ですが過去の歴史を塗り替えました。
初日のお昼頃にはもうターンをしている外部生がいたのです。
一人、二人・・とその数も増えていきました。
それは外部生の運動神経もあると思いますがその影には寮生たちの一生懸命な指導があったからこそなのです。
寮生にとっても一年ぶりのスノボーです。滑りたくてしょうがなかったと思いますが、その気持ちを抑えての指導でした。
そして、みんなどんどん上達していったのです。午後3時・・・この時間は全員が集まり、今日練習した成果を木の葉、ターン、ジャンプに分かれて試す時です。
試技は2回のみで指導員が○・△・×で判定します。たとえ滑れなくとも一生懸命練習していたのであれば、判定は×ですがその努力を認めてあげて△にもなります。
実はこの判定結果が先々いろんな面で天国と地獄の分かれ道となるのです。
まずひとつ目は夕食です。当日のメニューは飛騨地方特産のホルモンと、けいちゃん(鳥の味噌付け焼き)をジンギスカン鍋で焼きますが、七輪を使うので煙が発生します。
うまく滑ることが出来た子は、とても条件の良い場所でおいしくいただける訳ですが、かたや、×印があった子は少々換気の悪い場所(奥の部屋で仏間:ご先祖様も、さぞや煙たかったことと思います)で食べますから、ゆっくりなどと食べてはいられません。
窓を全開にしても煙だらけ・・・過去にはゴーグル(スノボー用メガネ)をかけながら食べる子もおりました。
そして2つ目、強烈にコゲがこびりついたジンギスカン鍋を、きれいに洗う・・・というオマケが付いてきます。
これが一番大変な作業でなかなか落ちません。
ここでも寮生と外部生の差がでました。その動きは掃除の時と同様で、寮生はもちろん手つきが良く早いのですが、外部生はダラダラと洗っている子が目立ちました。
中には割り箸1本でこびり付いたコゲをおとそうと、軽くこすっているだけの子がいるのに驚きました。
これでは朝になっても終わりません。
何故早く終わらせる為に、道具(ナイフやスプーンなどの硬い物)を使ったり、力を入れてこすったりしないのか・・・個人差はありますが、外部生の一部(合宿初参加の子)がこのひらめきの無さ機転、要領の悪さがあり、この状況に改めて考えさせられます。
寮生の入寮当時も外部生と一緒で指示をしなければ動けませんし、掃除も何の為にやっているのかわかっていない子もいました。
きれいにする為のそうじ・・・というこんなあたりまえの事がわかっていない子が殆どでしたが、日々の訓練と子供たちの努力が、動きもはやく、先をよみ、チームをまとめていくまでの子供に成長していくのです。
・・・後半の外部生の動きに期待しました。


スノボー二日目・・・この日のながれは1月3日とほぼ同じです。
前日同様、木の葉・ターン・ジャンプのテストがゲレンデで3時からあり全員が挑戦しました。そして、その結果が同じ様に本日の夕食の場所とあとかた付けに影響します。
この日のメニューは焼肉だったので、昨夜同様けむりとコゲとの戦いです。
外部生の中で連日このあとかたづけ組だった子がいましたが、ダラダラやれば自分が困る・・・と身をもって体感しているだけに、この日の手つきの早いこと、早いこと・・・
昨日とは別人のようでした。
“失敗は成功のもと”まさにこの言葉につきます。
ところで次は、お風呂についてお伝えします。濁河スキー場から帰る途中に、天然温泉“しみずの湯”がありここを利用しますが、お湯は鉄分を多く含んだ茶褐色のお湯で露天風呂付きです。とてもいいお湯だけに優雅に入浴・・・
と言いたいところですが、この時も訓練です。30分以内に入浴、そしてロビーに集合という課題が出されました。
グズグズはしていられません。機敏な動きと、要領のよさ、そして先をよむ力が必要です。
数人遅れた子がいましたがまあ一応は全員クリアです。
リーダーの点呼の後、宿泊先の萩原に向ったのでした。



さあ、平成18年の冬合宿も最終日です。疲れもピークに達し、あとひと踏ん張りといったところでしょうか。
朝は暗いうちから初日同様、係に分かれ作業が始まりました。
レンタルした布団の積み下ろしや、昼食を作る係や食器を洗ったり、かた付けたり、生ゴミは裏の畑に持って行き土に返します、それ以外は名古屋に持ち帰り・・・そして、またそうじ・・・。最終日のメインイベントは、なんといっても餅つき大会です。
準備は掃除をしながら同時進行しました。
(餅係はこの日のために、2日前から餅米を洗い水に浸していました)充分に水を吸ったお米をザルにあげ、蒸し器に布を敷いたあと、餅米を入れます。
3升づつ入った蒸し器が2つ用意され、いよいよ点火と言いたい所ですが次は薪割りをしなければいけません。
燃料作りです。子供達は倉庫から斧を持ってきて薪割りを始めました。
この薪は今ではめずらしい“くど”で燃します。この“くど”ですが、実はいろいろと調整が難しいのです。
まず火がつきません。火がついたとしても薪を投げ込むタイミングや風の調整、蒸し加減、と火力もありますが、センスと機転を必要とするこの一瞬一瞬が、おいしいお餅を作る上で重要なカ
ギとなるのです。
子供たちも火力を維持したり、薪割りをしたりの悪戦苦闘です。
しかし、この大変な場も寮生の仕事組が昨年の教訓をもとに上手に後輩を指導してくれました。そして、無事餅つき大会が始まったのです。
初日から“うす”に水をはり充分にアク抜きした中にアツアツに蒸し上がった餅米が入りました。蒸気がもうもうと立ちのぼる中、ペッタン、ペッタンと餅つき開始です。
うら返し係は外部生と仕事組が引き受けました。
相当な熱さでお餅を返す手もすぐに真っ赤です。ペッタン・・ペッタン・・実はこれがけっこう難しく、力をこめて“うす”の真ん中に杵をおろすのは大変で、相当な集中力と勘が必要なのです。案のじょう“うす”のふちを叩く子が続出でした。
おかげで木のフレークチップ入り!食物繊維入りの、ちょっと茶色なヘルシーお餅の出来上がりです。(嬉しいような・・・悲しいような・・・)
見た目は悪いですがみんなで力を合わせて作ったお餅です。あんこ、きなこ、納豆のトッピングも揃ってとてもおいしく頂きました。
そして、新年恒例の餅つき大会も無事終わり、一路名古屋に向かったのでした。




平成18年冬合宿を振り返ってみますと、リーダーが中心となり寮生、外部生に的確な指示を送りまた、子供達も一生懸命その指示に従うために努力していたと思います。
外部生がダラダラやっていた掃除も手つきが変わりました。
その影には「こうやってやるんだよ」と教えてくれた寮生がいました。
そして何時間も洗い続けるわけですから、「冷たい水ではかわいそう・・」と何回も大きなやかんでお湯を沸かし持って来てくれた寮生がいました。
それから、今回の合宿の目標は“スノボー上達・ジャンプ成功・精神鍛錬”でしたが、外部生の中には、たった2日間でターンまで出来てしまった子が何人もいました。
そしてジャンプまで成功した子がいます。これもやはりチームの支えがなければ実現しませんでした。
また子どもたちにとっても、外部生を叱咤激励することで、自分自身にとってもプラスになったことと思います。
こうして、保護者の皆様さまのご理解とお力添えのおかげをもちまして、平成18年の冬合宿も無事終わりました。
にんげん一人じゃ生きていけない・・・ってよく言いますが、今回の合宿は人と人との出会いがすばらしい舞台となり、共に成長することができたのではないかと思いました。
正直に言って課題を残した子もいますが、失敗は財産です。
次へのステップとしてプラスに転じてくれることを信じていますし、応援していきたいと思います。



これからもスタッフ一同、子供達の輝かしい未来のためにより一層の努力をしていかなければならない、と新年を向かえて決意を新たにいたしました。
今後も“ 世のため、人のため、子供達のため ”にすばらしい舞台作りを1回でも多く子供達に提供できたら・・・と思っております。

今年もどうぞよろしくお願い申しあげます。



                         塾
教育学院    日下部愛子

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