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さすがに桜の盛りは過ぎようとしていますが、春はいよいよ本番です。
そして、ここ長田寮でも待ちに待った春がやって来ました。そうです!先月お伝えしました向陽高校受験組ですが、全員無事に合格しました。
そして、入学式の当日は生徒を代表して、L君がステージに上がり宣誓をする・・という大役を任命されたのです。
これは昨年、現在2年生のO君も任命されており2年連続の快挙です。みんな、本当に頑張ってくれました。
先ずは入学式、当日の様子からお伝えします。 平成16年4月6日。春ウララ・・・

快晴のこの日、向陽高校入学式が執り行われました。宣誓をするL君は一足早く体育館に向かい宣誓の練習です
緊迫した空気の中、2回練習しましたが、緊張してしまったのか2回とも「平成18年・・・」と言ってしまいました。 残念ながら、練習はこれで終わりです。「まだ、一度も成功していない」一抹の不安を抱きながらもいよいよ本番です。
L君がステージに上がりました。「宣誓!私たち40名は向陽高等学校定時制の生徒としての自覚を胸に、勉学に励み、友情を深め、有意義な学校生活を送るよう、努力することを誓います。平成16年4月6日 新入生代表、○○○○○。」立派な宣誓でした。
先生方やご父兄の皆さんそして同級生のみんなからたくさんの拍手をもらったのは言うまでもありません。こうして、入学式も無事終了しました。
さて、今度は同じ向陽高校3年生のP君です。入学式の翌日に始業式がありましたが、P君は精励賞(1ヵ年皆勤)で校長先生からお褒めのお言葉をいただき、表彰状を頂戴しました。
それこそ雨の日も、風の日も、体調が悪い時でも休まず、遅刻もせずやり抜いたのです。
日本一忙しい(P君が勤める会社のグループ内)というガソリンスタンドで働いており、その給料の一部を親に仕送りし、貯金もして学業、仕事と共に今年の新入生のお手本として、頑張っています。有りがたい事です。 P君の夢は向陽高校を3年で卒業することです。仕事をしながらの3卒はなかなか難しい事ですが 是非とも叶えて欲しいものです。
 それでは次に、3月30日に行われましたA君、B君、C君の送別会を兼ねた『春季大体育大会』その名も・・"波留髷丼"<ハルマゲドン・最終戦争>の様子をお伝えします。
"波留髷丼"と命名したこの大会は午後から開始されましたが、いつもの様にたくさんのOBたちが集まり(D君、E君、F君、G君、H君)送別会と言うよりも、さしずめ同窓会のような雰囲気で全員が近くのグランドに出掛けました。
そして、本日の主役であり年長のA君が選手宣誓をした後、aチーム(I君リーダー)bチーム(A君リーダー)。cチーム(J君リーダー)。dチーム(K君リーダー)の4チームに分かれて戦いが始まったのです。
最初の競技はPK戦です。次はリレー、次はドッジボール、そしてサッカーを行いましたが、この日の天気予報は曇りのち雨・・・運動を開始したのは午後からでしたので、いやな予感はありましたがにわかに雲行きがあやしくなり、最初に行ったPK戦はなんとかもったのですが、ついに・・・ ポツリ、ポツリ・・みんなの気持ちとは裏腹に冷たい雨が降り始めたのです。
さあ、それからが大変でした。このグランドは初めて借りたのですが、水はけが悪いことと言ったら半端ではありません。
すぐにぬかるみ、積雪どころか積泥?5cm!はあったと思います。泥の中に足が埋まるのです。
靴の中はもうベタベタ、ボールを蹴っても転がらないし、ドッジでボールを取れば胸元は泥だらけ リレーで走れば蹴り上げた泥が顔にかかり、積泥5cm、いえ7cmかもしれません。そこらじゅうでスッテンコロリン。
もう全身泥だらけ!ここまでくると、まるで有明海の"ムツゴロウ"です。 飛んだり、跳ねたり・・・子供達が全身泥んこになるって、何年ぶりのことでしょう。幼いころを思い出したと言う子がいました。そして、初めての子も結構いました。笑いながら、叫びながら、男子も女子も一緒になって、とても楽しいひとときが過ぎていったのです。
最終結果は1位I君チームとK君チーム(賞品あり)。3位A君チーム(賞品なし)。4位J君チーム(仕事組とはいえ、一日中、朝から新人と同じ様に学習に参加する)と、みんなステキな賞品をゲットしました。
そして、泥だらけの"波留髷丼"は無事終了しましたが、一難去ってまた一難です。 一時間後には会場を変えて高木君達の送別会の会場である"食べ放題のファミリーレストラン"に出掛けなければいけません。
このまま行ったら入店拒否は確実です。そして、泥んこムツゴロウ集団は一目散に、寮に帰ったのでした。
90分1本勝負!・・寿司、焼肉、海産物、デザート、ドリンク、みんな食べ放題、飲み放題です。日頃はタイヘイさん(食材宅配会社)の食事だけに、各テーブルにはどんどん完食したお皿が積み上げられていきました。
こうして、私たちはお腹一杯になり、恒例となりました"カラオケ"会場に場所を変え、2時間みんなで歌いまくった?!のでした。
こうして、楽しいひとときでもあり、近づく別れに寂しさを感じながら、苦楽を共にした仲間と思い出に残る一日を過ごしました。
人は何事にも努力し続けるもの。努力することを苦痛に思うのではなく、努力しない事の方がよほど辛いことなのです。
退寮したA君、B君、C君には退寮したことがゴールではなく、これからがスタート。
己を磨くための鍛錬そして努力を惜しまず、今日も、そしてこれからも前進してくれることを信じ、今後も応援していきたいと思います。

塾教育学院     日下部 愛子

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