長田寮活動報告

平成19年8月1日〜3日に恒例となりました夏合宿が開催されました。
合宿地は昨年に引き続き、世界遺産で有名な三重県度会郡に出掛け、私たちは海に山に川に・・・と、自然を満喫する予定でした・・・が、なんと、7月末に台風5号が発生し、日を追って勢力を増して、丁度このころ日本に近づいてきたのです。

当日の早朝まで台風の進路予想がはっきりしなかっただけに、合宿を決行するか否かが決められず、ぎりぎりまで検討しましたが・・・

@ 合宿会場が町中から近く、万が一の時でも(警報発令時)迅速な対応がとれる地域。
A 急な変更に対応した研修内容と、準備態勢がとれていること。
B 子どもたちがこの日のために、何ヶ月も前から一生懸命準備していたこと。

等の理由から、1日、合宿は予定通り決行されました。

初日の予定は"海釣大会"です。状況によっては合宿中止もあり得る緊迫したなか、私たちは三重県に向かい出発したのでした。
※合宿では昨年同様、全ての競技は順位によってポイントが加算されます。そして、ポイントの合計点による賞品がチームに提供されます。1位から順に6ポイント。2位は5ポイント・・・6位は0ポイントです。

 平成19年8月1日(水) 合宿初日
<前日からの打ち合わせで「さかな釣り」が可能な海の状況であることを確認する>

8:00 合宿に必要な荷物を乗せた後、私たちはさかな釣りの会場でもある三重県伊勢市大湊町 "ゴーリキマリンビレッジ"に向かいました。ここは元々造船所でしたが廃業し、その後アウトドアレジャーの総合施設に生まれ変わって"海であそぶ""海を食べる""海に学ぶ"を実践している所です。

 私たちは大型漁船に乗船し海釣を1時間半、堤防での陸釣も1時間半共に体験し、まさしく『海の食育』です。食べる魚を知り、獲り、さばきました。そして素材の味を同じ魚でお刺身・天ぷら・焼き魚にすることによって知ることができ、また、調理方法を知りました。そして栄養を感じとり、子どもたちが自分で健康に生きる力を育てる体験をしたのです。
また、海水を汲んできて大なべに入れ塩作りも行ないました。ミネラル一杯の天然塩ですが、作るのは大変です。台風が近づいているせいか風はありますが、何といっても30度を超える日中です。 暑い中、薪を準備し火を絶やさず海水を混ぜ続けなければいけません。時間と共に塩分の濃度が上がり、サラサラの塩が出来るまで子どもたちは見守り続けます。
 さかな釣りも大変でした。なにが大変か・・・といえば・・もちろん船酔いです。
台風の影響もあり船を出せない状況ではありませんでしたが、いつもより揺れが強かったのは確かです。出航と共に船酔いしてしまった生徒もおりました。
 そして、もう一つ、釣りで大変なこと・・・それは昨年同様エサのゴカイ付けです。このゴカイを付けなければ魚は釣れません。とは言っても昨年のザザ虫の何倍もあるので虫で言えばまるでゲジゲジそっくりのエサを針に刺すのです。グロテスクな上に、つかむとちじみますし、口から針を入れるのですが厄介なことに、ちじんだ拍子に噛み付くのです。
 それでいて針の刺し口からは黄色や緑の汁が飛び出してくるし・・・そこらじゅうで悲鳴!です。 「ヤダ〜」「キモイ」「最悪」「触りたくネェ〜」「キショ」・・・しかし、勝負の世界は厳しいもの。
 船酔いにもめげず、ゴカイとも格闘し、みなチームのために一生懸命さかな釣りをしたのでした。 FUKUDAチームのA君が30匹近くを釣り上げたのを最高に、中学生ながら型のいいキスを17匹釣り上げたBさんや高校生のCさん。女子ながら頑張りましたし、馬瑠主のD君も小学生で14匹と大健闘しました。
 魚さばきも大変だったと思います。釣り上げた魚の殆どが"キス"です。キスの三枚おろしは大人でも難しいものです。キス以外にも小ぶりですがコチや鯛もあがりこれもまた三枚おろしが大変です。魚以外にもゴーリキさんのから地元の野菜やサザエやアッパ貝(身も形もホタテ貝に似てますが、殻の色がオレンジ色や紫などのカラフルな色をしている)やソーセージなどの食材が提供され、キスの刺身や天ぷらなどが揃い踏み・・・テーブルの上はご馳走で一杯になりました。
キスを天ぷら以外のお刺身で食べたことがある生徒は、はたして何人いたことでしょう。お刺身の歯ごたえやうまみといったら最高でした。もちろん定番の天ぷらもいただき、おろした骨も唐揚げにしていただきました。
手間隙かけて手作りした塩を付けて食しましたが、サクサクカリカリでとてもおいしかったです。
早めの夕食を済ませてお腹一杯になった私たちは、次の目的地、三重県度会郡にあります宿泊地の大宮サイクリングターミナルに向かいました。



18:30に到着し、荷物を降ろしてから程なくして体育館集合です。合宿夜の恒例行事といえば チーム対抗のスポーツ合戦です。初日の今日はこれもまた恒例の"スーパードッジボール!" 四方八方の外野からボールが飛んでくるので、生きた心地がしません。しかし、外野からの至近距離でボールを受けたE君にみな驚きましたし、女子であってもFさんが大活躍したり、男子は当然の事ながら、みんな考えられないほどの力とスピードある送球と、速い身のこなしを見せてくれました。いつもの事ながら、みなの体力には感心します。

このドッジボールに実は夜食がかかっていたのです。みんな早目の夕食でその後の運動だけにお腹がすきます。
最近の青少年は"闘争心"が無くなった・・・とよく言われますが、自宅から一歩、外に出ればそこは修羅場です。社会に出ても立派にこれに立ち向かっていけるようにと、"心の耐性"や"闘争心"を養うため塾教育学院では指導の一つに日頃からゲーム制を取り入れて運動をしています。一勝すると保護者のみなさまからいただいたお菓子を1勝は100円分のお菓子、2勝すると200円分のお菓子といったように、賞品として提供していますから、みな"勝つ"ということに関して敏感ですし、 勝つことに対する執念がすさまじいのです。また、面白楽しくそしてチームワークを大切にゲームをしますから、知らず知らずのうちに、協調性が芽生え心身ともに強く成長するのです。
今回も夜食をゲットする為に、みなで力をあわせて一生懸命戦いました。

結果は別紙の通りです。

※ 賞品は・・・

1位 カップめん2つ + ジュース
2位 菓子パン2つ  +  〃
3位 お菓子     +  〃
4位以下は賞品無しです

4位以下のみんなには気の毒でしたが、勝負の世界は厳しいものです。
夜食獲得の為のドッジボールは大いに!そして熱く盛り上がり・・初日は終了したのでした。

2日目につつく・・・

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