長田寮活動報告

今月は、国民の祝日ゴールデンウィーク中の訓練の様子から先ずはお伝えします。
 世間は長期休暇ですが、私たちは祝日に関係なく土日がお休みですので、5月4日(金)みんなで愛知県春日井市にあります「落合公園」に出掛け、NPO"家庭教育再生機構"の活動の一端として、親の意識調査のためのアンケート取りを行ないました。
 子ども達にとっては初めてのアンケート取りです。みんな内心不安であったと思いますが、訓練日とは言えどもNPOの活動の為とみな暑い中一生懸命でした。
 正直に申しますと、恥ずかしがりやな子が何人かおりまして、声をかける勇気やアンケートを記入していただけるまでの"押し"が弱く、ひょっとしたら回答ゼロもあり得るのではと思っていました。しかし、終わってみれば沢山の回答用紙が・・・。
 会場をブロックに分けてチームで活動しましたが、バーベキューをしている最中にお尋ねしたり、(宴もたけなわですから、かなり入りにくかったと思います。)忙しそうにしている方々に歩み寄り、積極的に声かけしたり・・・意外な一面が多々見られたのです。
 その甲斐あってか、順調に皆様からの回答が集まり、目標の400件には及びませんでしたが、みんなで約200件の回答が得られました。
 なかでも、1位の件数を取ってきたのはA君。
日頃は物静かで、おとなしい青年だけにこの結果には本人も以外だったようで、みな大喜びでした。おそらくA君の真面目さや一生懸命さがアンケートを答える皆さんに伝わったのだと思います。また、中学生のBさんはこれに続く2位でしたが、とても上手に「アンケートに御協力くださーい。」と一生懸命、言葉巧みに話しかけるのです。
そのうちの一人のお母さんからBさんは「親とは・・」というお話を聞いたらしく、「どこかで聞いた話だなあーって思ったら、百合子先生がいつも話してくれる内容と一緒でした。」と目をキラキラさせながら話してくれました。
見ず知らずの方のおかげでBさんはまた一歩・・・成長してくれたのです。
 この日、子どもたちは親身になって対応してくれる人や、無視されたり、疑われたり・・と多くの方々と接し、積極的にコミュニケーションを図り、アンケート調査に協力をお願いし、たった一日でしたが多くのことを学びました。1位だったA君は営業など向くはずが無い・・・と本人も思っていたことでしょう。いえいえ、営業力抜群でした。Bさんも「私、人と接するのって楽しい・・・将来はこういう仕事をしようかな・・・」と話していましたし、この日参加したどの子もみんないい顔をしていました。今日一日、暑くて大変でしたがみんな充実した一日であったことと思います。
 それでは次に25日にありました「親の授業」記念すべき1回目をご報告申し上げます。
この日、私たちは春日井生Cさんのお父さんのお計らいにより、名古屋市北区にあります「北部 市場:名古屋の台所」を見学しました。市場内はもとより、普段は見学することが出来ないセリの 会場も見学が出来、途中には北部市場の責任者の方がいらっしゃって、流通のしくみや昔と今の違いやその大変さなどを教えていただきました。
また、午後からは実際にCさんのなすの畑に向かい、なすの植え付けや収穫をしたり(お土産付き)、農業のお話をして下さいました。
 この日も皆さんがとてもよくして下さり、帰ってからみんなで感謝の手紙を書いたのは言うまでもありません。

※ その後、Cさんからみんなへ返事がきましたので、ここで紹介させていただきます。

 皆さんへ・・・
 皆さんの心のこもったお礼の手紙、ありがとうございました。
雨でなければ土に触れて、また違った体験が出来たかと思いましたが、それは次の機会のお楽しみにしましょう。
 今回、天候のことも考え、いろいろ迷いましたが市場見学にしました。
心配しておりましたが皆さんの生き生きしている姿を見てほっとしております。
ビニールハウスではイチゴやぶどう狩りと違って、甘くもなく味気の無いなすびが、ハサミで切る 感触をあじわってもらおうと考えておりました。
 私が、二十歳の時、農業の専門学校(全寮制二年)を卒業してビニールハウスで最初になすびを 作って、一本の苗から一つ目を穫れた時のハサミの感覚を今でも忘れられなくて、皆さんに切って もらいました。
 農業も大変ですが皆さんのお父さんたちの仕事も同じだと思っております。
今回の体験で何かひとつでもいい勉強になればと思っております。

 これくらいのことしか出来ませんが、今後、何か出来る事があればいって下さい。
また、お願いすることもあるかもしれませんが、宜しくお願いします。
追伸
くれぐれもスーパーでは「愛知県産の千両ナスありますか」を口コミでお願いします。
                                      C

 今月も多くの方々のおかげさまで、子どもたちが少しずつ少しずつ成長してくれました。
来月6月も「親の授業」が開催されます。Dさんのお父さんに来ていただきますが、内容は "履歴書の書き方"です。
子ども達にとって履歴書はとても身近であると同時に、難しい部分もあるのでとてもためになる生きた授業です。
今後もこのような授業を開催したいと思いますので、"親の授業"の先生ご希望のお父さん、お母さん・・・お忙しいなか大変申し訳ありませんが、出来ましたら、ふるって参加くださいますよう、 お願い申し上げます。
                         塾教育学院    日下部 愛子

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