長田寮活動報告

 2007年 3月17日(日曜日)のこの日、「長田寮スペシャルライブと公演」が開催されました。
今月のお手紙は先ずライブの詳細と、この日に至った経緯なども含めてご報告申し上げます。
昨年夏、長田寮ライブが開催され、全国から保護者の皆さんや関係者の方々にお集まりいただき、 盛大に開催されたライブは多くの反響や感動、そしてドラマがあったことは記憶に新しいところです。
その時のお客様の一人に「大咲さん」という方がいらっしゃいました。この方は会社を退職されたのち、もう一度学びたい・・・という志から大学に進み研究をしていましたが、ある日、教授から 「長田さんという人が名古屋にいるから、一度その活動を見てきなさい・・」 と言われ、昨年の8月、長田寮スペシャルライブにいらっしゃったのです。
実は、大咲さんの子どもさんがプロの演歌歌手で名前を大咲舞さんといいますが、勉学と同時に 舞さんのマネージャーもしておられ、スペシャルライブをご覧になった大咲さんが、「是非とも娘のバックバンドを・・・」と希望され、当初、私たちは初心者につきプロの方のバックバンドは無理なのでは・・・と丁重にお断りしていたのですが、大咲さんの熱意から今回、お引き受けする事となったのです。
とは言え・・・お引き受けしたのが年の瀬も押しせまったころで、その頃、寮での授業がひと区切りついていなかったため、実際にバンド活動をはじめたのは年が明けて1月の2週目くらいでした。
それからはあれよあれよという間にライブ開催日が3月17日:愛知芸術文化センターと決定し、 会場の立派さと時間の無さに焦りの日々が続きました。
チーム決め、曲決め・・バンド練習と並行してその演出や、照明、装置の設置や配線の着脱練習に パンフレット作り、そして配送や関係者まわり・・・目の回るような日々の中でも練習は欠かさず 行い、コンサートまでの日々はみんなが一致団結して練習に明け暮れ、みんな寸暇を惜しんで練習に励んだのです。いえ、そうでもしなければ3月17日を迎えることが出来ない・・・と皆、知っていました。
そして、当日。早朝機材を積み込んだバスが長田寮を出発し、名古屋市栄にあります「愛知芸術文化センター」に向かいました。会場には「親の会」の皆さんがお揃いで、開場の準備やら多くのお力添えを頂きました。とても、ありがたかったです。また、ネクステージツアーのメンバーもみんなの 手伝いをしようと全国から集まり、春日井の生徒たちもみな集まってくれました。
午前中は大咲舞さんと共にリハーサルです。音のバランスやマイクの調整や照明のタイミング・・・ など、リハをしつつも多く確認事項がありました。音が出ない、バランスが悪い・・問題山積です。
とは言っても開演時間は刻々と迫ってきました。来賓の方々や関係者の皆さんに多くの家族も・・ 開場は人で一杯に埋まりました。
いよいよコンサート開始です。(ホームページの「寮の活動報告」の3月に写真の一部が添付されています。開場の熱気が伝わってくるかもしれません。よろしければご覧ください:5月から添付)
最後に、寮生、春日井生、ネクステージツアーのメンバーで「世界でひとつだけの花」を大咲舞さんとともに全員合唱しました。そして、3月17日・・大きなミスも無く、長田寮ライブは無事終了したのです。
来賓の方々、親の会の皆様、そして、遠くから足を運んでくださったご家族の皆様。皆様のお力添えが無ければこの日を無事終了することはできませんでした。
そして、このすばらしい機会を与えて下さった大咲さんと舞さんに心から感謝申し上げます。
皆様のご配慮や心遣いや支えがあったからこそ、ライブが成功したと言っても過言ではありません。ありがとうございました。また、ライブに参加した子どもたちも頑張ってくれました。日々のたゆまぬ努力があったからこそ皆さんに感動を与える事が出来たのだと思います。
会場にいらっしゃった寮生のお母さんが後日、私にこう話されました。「今回は子どもにとっては 叔母にあたりますが一緒に見に行きました。叔母も本人のあまりの変わりように驚き、"よかったね、よかったね・・・"とお互い手を取り合ってうれし泣きをしてしまいました。」
このお話をお聞きした時、私も熱いものがこみ上げてきましたが、長田を信じてお付き合いしてくださる皆さんへの感謝の気持ちをこれからも忘れることなく、スタッフ一同頑張っていかねば・・・ と改めて強く思いました。

桜咲き・・・そして若葉萌ゆ・・・来月もよいことがありますように・・・


                          日下部 愛子




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