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今月は10月の長田塾でもお知らせしました“NPО”について先ずお伝えします。

この度、塾教育学院代表の長田百合子は“不登校・ひきこもり・非行で悩む親の意識改革を助ける会”というNPОを設立し、10月21日愛知県に認証の申請をしました。
申請に必要な書類も受理されて審査と調整の後、名古屋市中区三の丸にあるNPОプラザにて2ヶ月間申請書が一般公開されます。順調にすすめば、平成17年2月1日に設立が確定します。
設立確定後、幾つかの計画があるなかで主な活動は、不登校、ひきこもり、非行などの問題から我が子を立ち直らせた親や、実際に社会や学校に戻れた子ども達が中心になって活動し、問題から立ち直らせた親に当時を振り返ってもらい、子育てのどういうところが反省すべき点であったか、どんなところを改善していったら問題が解決したかを作文にして提出してもらいます。
これを行政を通じて全国の学校に配布してもらい、子どもの問題を抱える親や、子育てに不安を持っている親の参考にしてもらいます。同じ問題から立ち直った豊富な経験を持つ親子の支援は、きっとこの問題で悩んでいる親子にとって力強い支援になるはずですし、それは助けられる側の子どもにとっては無論のこと、助ける側である問題から立ち直った親子にとっても、素晴らしい成長につながることだと思います。
こういった助け合いのネットワークを広め、学校カウンセラーや教師と共に、皆で一丸となって親の意識改革を推進し、子どもをとりまく環境の改善に寄与することを目的としています。
 ご父兄の皆様にも今後お力添えをお願いする時がくるかと思いますが、そのときにはどうぞご理解とご協力をお願い致します。

NPОとは、Non―ProfitОrganizationの頭文字で、「民間非営利団体」「非営利組織」などと訳され、営利を目的とせず社会貢献を目的として活動する民間の団体のことをいいます。
(NGОは「非政府組織」と訳され、元は国連から生まれた言葉で、国境を越えて国際協力などの活動をする民間の団体です。NPОとNGОの違いは民間の非営利団体という点については違いはありませんが、基本的な違いはNPОが国内を中心として活動を行なう団体であるのに対して、NGОは海外を中心として活動を行なう団体です:国境無き医師団など)
※  次ページにて特定非営利活動法人設立認証申請書の一部ですが「設立趣旨書」を記載します。

設立趣旨書

1 趣 旨
不登校、引きこもり、非行の問題は、社会や学校での人間関係に子どもがつまずいたことがきっかけで起こるが、その原因は親の間違った子育てにあると考えられる。つまり、仲間からいじめを受けたり、教師に叱られたことがきっかけで、今まで親が偏った子育てをした結果が、たまたま不登校やひきこもりなどの問題として子どもに出てきたに過ぎないのである。
子どもの問題は親の問題なのであって、子どもから問題を持つようなことは決してありえない。
そのため、腕の良い教師やカウンセラーが、せっかく子どもを勇気づけて社会や学校へ復帰させたとしても、問題ある親の意識改革を並行して進めていかない限り問題は堂々巡りで、いずれ親の手によって再発するのである。教師や専門家はこういった事実を当然分かっている。しかし、親に向って「あなたたちの子育てに問題がある」などとなかなか言い出せない。そのうえ意識改革などという、難しい行為を実践するとなれば、問題の親と動かぬ信頼関係を結んでからでないと到底できないことであり、それにかけられる時間や行動が限られてしまうのは目に見えている。こんな状況が嫌というほど分かっているにもかかわらず、行政もその道の専門家たちもあくまでも子ども主体で問題解決を図ろうとしている。
この度、設立する特定非営利法人は、問題を持つ子をつくってしまう問題ある親の意識改革を活動の柱とし、同じ問題から我が子を立ち直らせた親が中心となり“助けられたら助けよ” “幸せになった者は幸せを分け与えよ”の精神で設立する。
彼らはいずれも親としての意識改革を見事に成し遂げ、問題のあった子育てを自らの意思で軌道修正したことによって、わが子を問題から立ち直らせた、たくましい経験者である。その経過を赤裸々に文章にして問題で苦しむ親達に広く配布したり、講演活動を行なえば説得力のある意識改革がスムーズに実行できることになり、専門家たちの力強い手助けになるのは間違いないことと考えた。また、社会や学校に戻ることができた子ども達の意見をあわせ発表することも、問題を持つ子どもたちの大きな励みになること請け合いであり、それは問題から立ち直った親子の今後の成長にも役立つことになる。
不登校、ひきこもり、非行などの子どもの問題解決は、21世紀の大きな社会課題だ。
次の日本を背負って立つ子どもの問題に早目にブレーキをかけるためには、まず親の意識改革を国全体で進めていく以外に方法はないと考える。

平成16年 10月 17日
特定非営利活動法人 不登校・引きこもり・非行で悩む親の意識改革を助ける会
設立代表者    長田 百合子

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